2016年6月1日水曜日

高齢者と骨折と認知症

良い高齢者施設とは?
十分注意を払うが、骨折するリスクを承知で入居者を歩かせる。
ちらっとネットで見ただけなので詳細は分からないが、こんなコンセプトを持つ高齢者施設があるらしい。 

私が任意後見受任者をお受けして支援している80代の女性の方(Mさん)がある夜施設で骨折した。
担当のケアマネさんから連絡をもらった私は、その日の夕方入院先を訪問した。
これで寝たきりになって認知症がすすんでしまうのではないかという不安が私の脳裏をよぎったが、Mさんには「いい機会だから手術をしたらしっかりリハビリして歩けるようになりましょうね」と言ってその日は別れた。
日頃からお金がかかっても良いからもっとリハビリしたい、とおっしゃっていたMさんへのその場限りとも受け取れる激励を送ったことに少し罪悪感を感じながらいた。

ところが、である。手術後、リハビリ施設に移って1か月後、すっかりいきいきされて元気になられたMさんに、「骨折前よりお元気になりましたね〜」と言うと「そう言ってもらえると嬉しい」ととっても喜ばれたのだった。
Mさんが入院したリハビリ施設は毎日3回、1時間、たっぷりとリハビリをしてくれる。 

軽い運動(歩く)の大切さ、その意義を痛感したできごとだった。