2015年11月9日月曜日

財産管理をさせてもらっている方から通帳を返してほしいと連絡

財産を預けている専門職の使い込みのニュースが流れ不安になったのでしょう。
財産管理をさせてもらっている方から通帳を返してほしいと連絡があり、全部お返ししたところ今度は「入院費の支払いはどうしよう」「遺言の相談はどうしよう」と不安になっておられるという連絡を病院の地域連携室から頂戴しました。
通帳を返したからといって財産管理契約や任意後見契約は終了するものではないのでいつでも相談に乗ってくれますよ、といくら説明しても納得してくれないので、先生から話してほしいとこのと。
解除の意思表示がない限りこれらの契約は解除されません。ましてや任意後見契約の解除は公正証書をもってしなければならないので、また預かってくださいということでしたらお預かりします。

この方の場合不安定な精神状況ですので、財産をお預かりするのではなくしばらくは毎月病院の窓口に一緒に行って入院費をお支払しようと思います。

高齢者の財産をお預かりすることは思いのほか骨が折れます。
我々だとインターネットバンキングで数分で振込振替ができ、出入りもパソコンからプリントアウトできるのですが、高齢者は場合によってはキャッシュカードも作っていないのでわざわざ銀行に出向かなければいけません。
毎月複数の銀行を渡り歩くのは結構時間をとられます。

時間をかけて信頼関係を築くことが大切ですね。